母を忍んで

晴れていた空は 9時過ぎには 厚い雲におおわれて お昼には 雨がきました。
テレビでは 渋谷の駅前が映っていました。
横殴りの雪が激しく降っています。
   東京で見る雪は さいごーねと  と思わず 歌っていました。
  全部きちんと歌えないけれど 一部分だけ 何かの切っ掛けで 声に出ます。
   誰もいない家の中 たまには 声も出さなければね!


古い布を出して何か出来ないかと 思案している時でした。


明治37年生まれの母の襦袢です。とても良い柄だと思います。私好みです。
随分と古いものと 思いますが 繕いの跡があるので 長く大切に着ていたのでしょう。


私は 母40才の時の子です。この襦袢を着ている母を覚えているので 50代でも着ていたのでしょう。  
地味好みな母でしたが 見えないところで お洒落をしていたのが しのばれます。
                  母は83才で亡くなりました。35年にもなりました。



シクラメンの花を間引いて。